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もっと知りたい!コンタクト百科
酸素不足が引き起こす眼障害について
コンタクトレンズによる眼障害は、主に角膜と結膜に生じ、原因としては、
  1. 酸素不足
  2. レンズの汚れ
  3. 機械的な刺激
  4. 感染
  5. アレルギー
  6. 眼の乾燥
などが挙げられます。 今回はその中で、1.酸素不足が引き起こす眼障害を取り上げました。

角膜とコンタクトレンズ
角膜は、上皮、ボーマン膜、実質、デスメ膜、内皮の5層から構成されており、透明で血管がありません。
角膜の透明性はその水分量を一定にすることによって保たれており、そのために上皮と内皮は重要な役割を果たしています。
また角膜には血管がないため、主に大気中から酸素を取り入れていますが、コンタクトレンズは、大気から酸素を遮断するように角膜上にのせるため、コンタクト自体がいかに酸素を多く透過するかが重要となります。
コンタクトレンズの装用により、上皮と内皮に十分な酸素が供給されないと、様々な影響を起こすことが予想されます。

角膜の断面図 角膜の機能
角膜の断面図 角膜の機能
角膜上皮への影響
上皮には、外からの涙液や細菌の侵入を防ぐバリヤー機能があります。
角膜が酸素欠乏状態になると、角膜上皮細胞は剥離しやすくなり、その部分には細菌性角膜炎の原因菌である緑膿菌がつきやすくなります。細菌性角膜潰瘍は大きな痛みがあり、日常生活にも支障をきたすほどであると言われています。
通常、角膜には微生物が接着しないようバリヤー機能が働いていますが、酸素欠乏によりそのバリヤー機能が正常に働かなくなったために引き起こされるものです。
角膜内皮への影響
内皮は房水の浸水を防ぐバリヤー機能と実質内の水分を排出するポンプ機能があり、これで角膜の水分量を一定にし、角膜の透明性を維持しています。角膜内皮細胞は加齢とともに減少し再生されませんが、コンタクトレンズの装用等による長期的な酸素の供給不足を招くと、さらに内皮細胞の減少を助長することになります。障害が深くなると角膜に混濁が残り、恒久的な視力低下の原因となることもあります。
この他にも角膜上皮細胞の形態変化や、角膜周辺輪部からの新生血管の形成など酸素不足による様々な変化が発生することもあります。

このように、角膜に十分な酸素を供給することは目の健康を守る上で不可欠な要素であり、コンタクトレンズを使用するにあたっては、酸素透過性の高いレンズを選ぶこと、正しく使用することが重要です。

今回の酸素不足による障害の例を含め、眼障害の多くは自覚症状がない軽い症状で始まることも多く、たとえ自覚症状がなくても定期検査を受けることをお勧めします。
また、ゴロゴロする、充血するなど何らかの症状があるときは、自己判断せずに眼科医の診察を受けるようにしましょう。


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